あの快感を味わいたいからのめり込む
【投稿者コラム】
ギャンブル依存症って聞いたことがあるけれど、自分自身がギャンブルにのめり込むとは想像もしていませんでした。
賭け事そのものは、パチンコやパチスロ、競輪などをする両親を幼い頃から見ていたので、自然な流れで自分も遊技場を利用できる年齢になってから遊技していました。
パチンコは隣町に大型店が数店舗あるので、仕事が休みの日に利用していました。自分は、パチンコのルールを知っているワケではありません。両親からのアドバイスで、台に座るだけでした。
特に母は、パチプロではないのか、そうした評判を浴びるほどの台の目利き、腕利きがあって、月に100000円ほどの黒字(勝ち)になることも多く、負け知らずの母から、「この台を100回転回したらいいよ」っていうように、指示された内容でパチンコをしていました。
予算は5000円でしたが、やはり1パチといえる1円パチンコなどは遊べるけれど、利益なんて雀の涙程度です。
4円パチンコなら当たれば利益もデカイ、だけど、10000円なんてすぐに無くなってしまうリスクもデカイのも事実です。だけど、そのスリル満点な駆け引きが楽しい、そうした時もありました。
いつもなら、母がレーダーを見て、台を見て座るのですが、その日はたまたま1人で遊技することになりました。レーダーを見てもチンプンカンプン、それはそうでしょう。
ただ指示された通りに座り、言われた回転数回すだけだから、レーダーの見方も知りませんでした。でも、母いわく、「端がかかることがあるのよ」そうした事を口にしていたので、なんとなく端っこの台に座り、5000円札を入れて回すことにしました。
よく、パチンコ玉1個で大当たりって画面が出るイメージがあるけれど、落としに入らないと、パチンコ玉1個だけでは回すことさえ難しいものです。
だけど、運よく落としに入り、リーチがすぐに来たかと思えば、魚群がバーッと通り、当たり画面になったかと思えば、そこからの確変でした。
その日の遊技場で出玉数を出したのは、たぶん自分だったはず、ドル箱にドル箱、店員が箱を抱えて清算、その日は500円を使って68000円の勝ち逃げでした。
親からの指示なくても勝てる、そう思ったらどんどんのめり込むようになっていきました。
次の日も、仕事終わりに遊技場へ、いつもの台をウロウロしながら、インスピレーションで回したら、20000円の儲かりでした。
その月は負け知らず、だからこそ失敗してしまいました。
次の月は負け続き、遊び代もあっという間に無くなり、食費などにも手をつけるようになりました。
この次は挽回しよう、そうした意気込みとは裏腹に、運なのか、リサーチ不足なのか、技術がないからなのか、掛け金が増えるだけで、とうとう給料がすっからかんになりました。
消費者金融から借金をするようになり、親や友人からも借りるようになっても、あの快感を味わいたいから、今も借金しながらでも足繁く通っています。